塩基性化合物のピーク形状が良くありません(テーリング)。 注入口やカラムの最適化で改善は見込めますか?

注入口インサートやカラムへの吸着が考えられます。不活性処理インサートや塩基性化合物向けのカラムを使用する事で改善が見込めます。

注入口インサートはガラス製です。ガラス表面には活性点となるシラノールが残存しており塩基性化合物が吸着しやすい状態にあります。これがテーリング・エリア値のバラつき・感度低下などに繋がり分析結果に悪影響を及ぼします。 注入口インサート表面を不活性化処理した不活性処理済インサートや、「Topazライナー」を使用する事で吸着が抑制され改善が見込めます。 また、注入口インサートだけでなくカラムへの吸着もテーリングなどの大きな要因の1つになります。 カラムについても塩基性化合物に対して不活性化処理を施したものを使用する事でピーク形状の改善に繋がります。 塩基性化合物不活性カラムは-5系(微極性)からWAX(高極性)にかけて4種類の液相をご用意しております。塩基性化合物に対して不活性度の高いカラムとして下記の4種の液相があります。 SH-5 Amine, SH-35 Amine, SH-PolarX, SH-Volatil Amin 注入口インサートとカラムを不活性化することでクロマトグラムの劇的な改善が見込めます。

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