TORAST™ PP Vial(スクリュー) - 特長
スクリューバイアル / TORAST™ シリーズ
低ブリード性能の発揮
TORAST™ PP Vial(スクリューキャップ型、300 µL 容量)および他社 PP 製バイアルに、アセトニトリル / 水混液(9/1)を 200 µL 加え、15 ℃で静置し、試料としました。
この試料をフローインジェクション法で LC-MS に導入し、得られたトータルイオンクロマトグラム(TIC)およびマススペクトルを以下に示します。
当社バイアルは A 社 PP 製バイアルと比較してバイアル由来のブリードが少ないこと が確認できます。
このことから、 TORAST™ PP Vial(スクリューキャップ型、300 µL 容量)は微量分 析において威力を発揮し、分析の信頼性確保に貢献します。
Instruments | Nexera X2, LCMS-2020 | Temperature | 40 ℃ |
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Ionization | ESI Positive, ESI Negative | Inj. Volume | 20 μL |
Mobile Phase | CH₃CN/H₂O = 50/50 | m/z | 50 - 1000 |
Flow rate | 0.2 mL/min. |
機能性と利便性を追求した設計
① 試料の効率的な温度管理
PP 製バイアルはガラス製バイアルと比べ熱伝導性が低いですが、このバイアルと SIL-40 シリーズ(空冷型)の冷却機能を組み合わせることで、下図のような空気の流れを生み出し、効率的に温度管理することが期待できます。(島津製作所製オートサンプラ SIL-40 シリーズはバイアル下部から上方向に空冷する仕様となっています。)
1.5 mL 試料びん用プレート(P/N:228-71762-46)をご使用の際は、バイアルをプレートに対し垂直に奥まで挿入してください。
バイアルが斜めに設置された場合、ニードルがセプタム中心からずれた位置で挿入され、サンプルの吸引不良等の原因になります。
② 密閉性の向上
セプタム接触部の構造の一部を突起形状にすることで、セプタムとの密閉性を高めています。
③ 容量目盛付き
10、50、200 µLの位置にリブを設けました。
④ 少量試料のサンプリング対応
島津製作所製HPLCをご使用の際、ニードルストロークがデフォルト値の状態で、内底から1.5 mm の位置までニードルが下がります。
※ティーチングされた状態での位置です。
試料溶媒=水 :6 µL
試料溶媒=アセトニトリル :8 µL