GLC Suction Filter 3 - 特長

移動相クリーニング機能付きサクションフィルタ

GLC Suction Filter 3の製品特長

GLC Suction Filter 3の製品特長
  • 移動相由来のゴーストピークを除去できます
  • 既存のサクションフィルタと交換するだけですぐに使えます
     (初回使用前のコンディショニングが基本的に不要)
  • 連続分析中の移動相汚染対策になります

移動相中の不純物もらくらく除去可能に

移動相中に含まれる不純物と目的成分の保持時間が重なっていたら!?

ブランクで検出されてしまった不純物ピークに気づかずに検量線を作成してしまうとどうなるでしょう。
残念ながら定量結果の信頼性が失われます。特に低濃度領域では誤差要因が大きく響いてしまいます。
トラブルを未然に防ぐために、GLC Suction Filter 3 を利用することでその機能が活かされます。

移動相中の不純物もらくらく除去可能に

  • 安息⾹酸メチルの検量線
  • 【分析条件】

    Column Shim-pack VP-ODS(150 mm× 4.6 mmI.D.)
    Mobile phase A ;0.01 mmol/L Methyl benzoate in water
    B ;Acetonitrile
    Gradient 3%B (0-3 min.), 60%B (3-12 min.), 3%B (12.01-20 min.)
    Flow rate 1.0 mL/min
    Detector SPD-M20A 254 nm
ポイント
GLC Suction Filter 3を装着することにより不純物ピーク(移動相に含まれる安息⾹酸メチル等)が活性炭に吸着され効果⼤

移動相中の不純物除去効果(LC/UV)

ポリタンクにて2 週間保管した超純水を模擬汚染移動相として、GLC Suction Filter 3 による不純物の除去効果を確認しました。
ポリタンクでの長期保存により超純水が汚染され、ゴーストピークが観測されました。
これらのゴーストピークは、GLC Suction Filter 3 によって除去されていることがわかります。

  • 移動相中の汚染物質除去効果(LC/UV)
  • 【分析条件】

    Column Shim-pack VP-ODS(150 mm× 4.6 mmI.D.)
    Mobile phase A ;Dirty water(模擬汚染移動相)
    B ;Acetonitrile
    Gradient 20%B (0-5 min.), 95%B (5-25 min.), 20%B (25.01-40 min.)
    Flow rate 1.0 mL/min
    Detector SPD-M20A 210,254,280 nm
ポイント
GLC Suction Filter 3を装着することで、汚染された⽔溶液由来の不純物ピークが軽減されていることが確認できます。

りん酸試薬由来のゴーストピーク除去効果

あるメーカーのりん酸(特級グレード)を使用し、0.1%りん酸水溶液を調製しました。
りん酸試薬由来のゴーストピークが確認されましたが、GLC Suction Filter 3 を装着することで、これらのゴーストピークが除去されていることが確認できました。

  • りん酸試薬由来のゴーストピーク除去効果
  • 【分析条件】

    Column Shim-pack VP-ODS(150 mm× 4.6 mmI.D.)
    Mobile phase A ;0.1% Phosphoric acid aqueous solution
    B ;Acetonitrile
    Gradient 20%B (0-5 min.), 95%B (5-25 min.), 20%B (25.01-40 min.)
    Flow rate 1.0 mL/min
    Injection Vol. 2 μL
    Detector SPD-M20A 210 nm
ポイント
GLC Suction Filter 3を装着することで試薬に含まれる不純物を除去することが可能になり、不純物ピークが軽減されます。

三環系抗うつ剤のコンタミが…検出される?(LC/MS)

三環系抗うつ剤が微量に含まれてしまった移動相を用いた分析事例をご紹介します。
LCMS 検出器では数ppt レベルでも混入してしまうと検出されてしまいます。GLC Suction Filter 3 装着することで、移動相クリーナーの役目を担っています。

  • 三環系抗うつ剤のコンタミが…検出される?(LC/MS)

    マスクロマトグラム

  • 【分析条件】

    Mobile phase A ;0.1% Formic acid aqueous solution containing Tricyclic Antidepressants
    0.1% Formic acid aqueous solution
    B ;Acetonitrile
    Flow rate 0.2 mL/min

    【MS】

    Ionizaion mode ESI(+)
    Nebulizing gas 1.5 L/min
    Drying gas 15 L/min
    DL tempertature 350 ℃
    BH temperature 250 ℃
ポイント
気付きにくい連続分析中の汚染防⽌対策に効果があります。

ゴーストピークの原因が移動相からくることをご存じですか?

  • コンタミネーションが確認された事例紹介

    ▢ 純水・超純水装置からタンクに水を汲み置きし、移動相ボトルに分配
    ▢ 移動相ボトルの移動相は毎日交換しない( 瓶の口が細いとヌメリにも気付かない事がある)
    ▢ 実験室環境中の揮発性有機化合物(VOC)の溶解
    ▢ 移動相ボトルを複数の研究員が共有
    ▢ 移動相ボトルのキャップをパラフィルムやスポンジ栓にて代用
    ▢ 移動相調製に用いた器具からの汚染
    ▢ 感度の高い装置(LC-MS など)の近くで使用されている試薬のコンタミネーション
    ▢ 換気が不十分

  • 取付位置

    取付位置

ポイント
LC装置の最上流で不純物を除去することが重要です。
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