Shim-pack MAqC-ODS I - 特長
島津製作所製HPLCカラム
水溶性ビタミンの一斉分析例
水溶性ビタミンは、極性の高い塩基性成分が多く、これらの成分は逆相モードでは保持が弱いことが知られています。 このため、Shim-pack VP-ODS のような一般的なODS カラムでは、イオンペア試薬を移動相に添加して分析します。
しかし、イオンペア試薬を用いた場合グラジエント溶離が利用し難いため、溶出の遅い成分のピークが広がってしまい、感度向上が困難です。また、移動相調製に手間がかかることやカラムのコンディショニングに時間がかかるという点も課題でした。
Shim-pack MAqC-ODS I では、グラジエント溶離が可能なため分析時間が短縮できるとともに、溶出の遅い成分でもシャープなピークが得られ、例えば、通常のODS カラムで最後に溶出するリボフラビンでは約2.3 倍の高感度化も達成できました。
Shim-pack MAqC-ODS I
カラムサイズ | 150 mm L. x 4.6 mm I.D., 5 μm |
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移動相 | A) 10 mmol/L りん酸(Na)緩衝液(pH 2.6) B) アセトニトリル |
タイムプログラム | B Conc. 1%(0 min)→ 1%(2.5 min)→ 50%(10 min)→ 1%(10.01 min → 15 min) |
検出 | UV 210 nm |
流量 | 1.2 mL/min |
注入量 | 10 μL |
カラム温度 | 40 ℃ |
一般的なODS カラム(Shim-pack VP-ODS)
カラムサイズ | 150 mm L. x 4.6 mm I.D., 5 μm |
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移動相 | A) 0.8 mmol/L 1- オクタンスルホン酸Na を含む 100 mmol/L りん酸(Na)緩衝液(pH 2.1) B) アセトニトリル A / B = 10 / 1(v / v) |
検出 | UV 210 nm |
流量 | 1.2 mL/min |
注入量 | 10 μL |
カラム温度 | 40 ℃ |
医薬品不純物の分析例
医薬品の多くは塩基性化合物です。医薬品の不純物である未反応の原料や副生成物・分解物も同様に、高極性の塩基性成分が大部分を占めます。不純物ピークの解析にLC/MS を用いる場合、不揮発性のイオンペア試薬が含まれていると分析は困難です。
以下のファモチジンの分析例でShim-pack MAqC-ODS I で分析した際に用いた移動相では、自動前処理システム Co-Sense for LC/MS 等を利用して移動相の脱塩を行うことで、LC/MS 測定も可能です。
なお、比較のShim-pack VP-ODS での分析条件は、第十六改正日本薬局方に従っています。通常のODS カラムでは12 種の不純物が検出されましたが、Shim-pack MAqC-ODS I では、分離特異性およびグラジエント溶離の活用により20 種の不純物を検出することができました。
Shim-pack MAqC-ODS I
カラムサイズ | 150 mm L. x 4.6 mm I.D., 5 μm |
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移動相 | A) 10 mmol/L りん酸(Na)緩衝液(pH 2.6) B) アセトニトリル |
タイムプログラム | B Conc. 8%(0 min)→ 8%(5 min)→ 50%(12 min)→ 8%(12-20 min) |
検出 | UV 254 nm |
流量 | 1.0 mL/min |
注入量 | 5 μL |
カラム温度 | 25 ℃ |
一般的なODS カラム(Shim-pack VP-ODS)
カラムサイズ | 150 mm L. x 4.6 mm I.D., 5 μm |
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移動相 | 1- ヘプタンスルホン酸ナトリウム2 g を水900mL に溶かし、酢酸(100) を加えてpH3.0 に調整した後、水を加えて1000 mL とする。 この液にアセトニトリル240 mL 及びメタノール40 mL を加える。 |
検出 | UV 254 nm |
流量 | 0.5 mL/min |
注入量 | 5 μL |
カラム温度 | 25 ℃ |
感冒薬の分析例
市販感冒薬(OTC 医薬品)中に含まれる成分に着目し、Shim-pack MAqC-ODS I でグラジエント溶離を利用し一斉分析をしました。
水溶性ビタミンや医薬品不純物の例と同様に、溶出の遅い成分もグラジエント溶離が利用できることによりピークがシャープになっています。
カラムサイズ | 150 mm L. x 4.6 mm I.D., 5 μm |
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移動相 | A) 20 mmol/L りん酸(Na)緩衝液(pH 2.5) B) アセトニトリル |
タイムプログラム | B Conc.1%(0 min)→ 1%(2min)→ 50%(8 min)→ 50%(18 min)→ 1%(18.01 min → 23 min) |
検出 | UV 220 nm |
流量 | 1.0 mL/min |
注入量 | 10 μL |
カラム温度 | 40 ℃ |