島津製作所のイオンクロマトグラフ用カラム「Shim-pack IC」はこちら
イオンクロマトグラフ用カラムを取り扱う上での一般的な注意事項を教えてください。
充てん剤は大抵樹脂でできているので、通液可能な溶液の範囲(溶媒の種類、濃度、pHなど)を守ること、必要以上の負荷圧をかけないこと、乾燥させないことが大切です。
イオンクロマトグラフ用のカラムでは、無機イオンを主な分析対象とするため、イオン交換樹脂を充てんしたカラムがよく用いられます。
イオン交換樹脂は、一般的に以下のような欠点を持ちます。
- 極性の異なる溶媒を通液すると膨潤・収縮し、性能が低下する。
- 機械的強度が低いため耐圧が低い。
- 一度乾燥すると元に戻らない。
このように、イオンクロマトグラフ用カラムは通液可能な溶液の組成(有機溶媒の種類や濃度、pH範囲など)に制限があるため、カラム洗浄などで洗浄液を通液できない場合も考えられます。
あらかじめガードカラムなどを装着するなどして負担を軽減することをおすすめします。