バイアルについて、吸着ではなく、逆に溶出などは何か注意する点はありますか?
一般的なガラスバイアルでは、常に金属イオンがサンプル中に放出されており、pHにも影響を及ぼしています。
また、バイアルによっては製造工程や梱包由来成分のコンタミネーションにより、正体不明のゴーストピークが出現する可能性もあります。
pHの上昇により影響を受けるサンプルをご使用される場合や、バイアル由来のゴーストピークを改善されたい場合には、Shim-vial™ H glassの使用をご検討ください。 Shim-vial™ H glassではバイアル1本毎の個別洗浄を実施しているため、まとめて洗浄した際の汚染のリスクや、高温処理での微粒子が残るリスクも低く、また医療グレードの梱包資材を採用することで梱包由来の有機物の付着や有機相形成を最小限に抑えています。 一方、樹脂製バイアルによっては、サンプル溶解溶媒としてメタノールやアセトニトリルなどの有機溶媒を使用した場合に樹脂に使用された可塑剤などの溶出が大きいものもありますのでご注意ください。 TORAST™-H Bio Vialは、メタノールやアセトニトリルでもご使用いただけます。