移動相pHを広くふって逆相分析の条件検討をしたいのですが、どのようなカラムがお薦めでしょうか？アルカリ条件でないと保持が弱かったり溶解性が低い化合物の分析で困る事があります。

ハイブリッド系充填剤に固定相(C18基など)をマルチファンクションさせたカラムがお薦めです。

単純なシリカゲル充填剤では高pHに対しての耐久性がなく充填剤自体の崩壊が急速に進みます。また、固定相をモノファンクションさせているカラム(一般的なC18カラム)は酸性側での耐久性が弱く固定相が脱離していきます。 そこで登場したのが有機-シリカハイブリッドカラムです。シリカゲル充填剤内に炭素結合を導入する事で高pH側での耐久性が格段に向上しています。また固定相の結合様式がマルチファンクショナルなので酸性条件下における固定相の脱離を抑制しています。 全多孔性充填剤のShim-pack Scepter C18が島津のファーストチョイスカラムです。