前処理で使用する固相抽出にはどのような種類のものがあるのでしょうか? 使い方も含めて教えてください。

逆相・イオン交換・順相など様々なモードに対応しています。

目的物質やサンプル中の夾雑物の物性は様々です。目的に合わせて固相抽出カートリッジを選択できるよう様々なモードに対応した固相抽出があります。

逆相:疎水性相互作用による保持・溶出

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一般的な固定相(シリカ基材):C18、C8、フェニル
一般的な固定相(ポリマー基材):スチレンジビニルベンゼンなど

順相:極性相互作用などによる保持・溶出

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一般的な固定相(シリカ基材)
:未修飾シリカゲル、アミノプロピル、シアノプロピルなど

イオン交換:アニオン交換、カチオン交換による保持・溶出

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一般的な固定相(シリカ基材・ポリマー基材) 
※ポリマー基材の場合は疎水性相互作用も働きます
:3級アミン(弱アニオン交換)、4級アミン(強アニオン交換)、カルボン酸(弱カチオン交換)、
 スルホン酸(強カチオン交換)

目的物質が常に解離状態にある場合

⇒3級アミン(弱アニオン交換)
 またはカルボン酸(弱カチオン交換)を選択

目的物質がpHによって解離状態が変わる場合

⇒4級アミン(強アニオン交換)
 またはスルホン酸(強カチオン交換)を選択

 

例えば目的物質がアミン類などの塩基性物質で夾雑物に中性物質や酸性物質が含まれる場合にはカチオン交換樹脂(ベンゼンスルホン酸などが固定相)を充填した固相カートリッジを使用します。 目的の塩基性物質を固相カートリッジに保持させ、酸性物質や中性物質はスルーさせます。 その後、pH調整により塩基性物質を溶出させ回収するといった流れになります。

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固相抽出ラインナップ紹介は【こちら】

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