食品や生体試料を除タンパクする際の留意点について教えて下さい。

基本的には試料に対して4倍量のMeCNやMeOHなどを添加し攪拌後に遠心分離になります。

使用する有機溶媒の種類や量によってタンパク質の変性状態が変化します。それにより対象物質のタンパク質への巻き込まれ方にも差が出ますので回収率に影響してきます。
また、有機溶媒を添加したくない場合には酸や塩基を用いた変性になると思いますが、この場合にも使用する酸・塩基の種類や濃度によって変性状態が変わります。
このことから回収率が思わしくない場合などは変性剤の種類を変えて検討する必要があります。

多検体同時に除タンパクしたい場合には96wellプレートタイプの除タンパクフィルター Impact(Phenomenex)が便利です。
※有機溶媒や酸などを添加せずに除タンパクを行いたい場合は遠心分離機で使用できる限外ろ過フィルター TORAST-H Ultrafilter device(島津ジーエルシー)などをご使用ください。

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