アプリケーションニュース MALDI-TOF MS
B72
卓上型MALDI-TOF MSを用いたPETフィルム表面の解析
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<紹介>
MALDI-TOF型質量分析計は,ESI(エレクトロスプレーイオン化)を利用したLCMSと共に幅広い分野で活用されている質量分析計であり,近年は合成物一般や高分子量化合物の簡便な分子量確認やプロファイリング用途として活用されることが多くなってきています。その理由として,このタイプの装置は,1価イオンが生成し分子量が認識しやすい,質量範囲が広い,試料を乾燥してから測定するため溶媒の選択肢が広い,などの特長があるためです。
一方,ここ数年の社会情勢の変化などから,官庁大学・民間企業を問わず,このような用途の機器に関して,導入コストとランニングコストの双方の低価格化が強く求められてきました。卓上型MALDI-TOF質量分析計 MALDI-8020はこのような市場ニーズに存分に応えることができる新製品です。本製品の特筆すべき点は,性能の要とも言えるフライトチューブが短くなったにも関わらず,従来機種と同等以上の性能を保持していることです。
近年MALDI-TOF質量分析計を用いたMSイメージングの有用性が広く認知され,さまざまな技術が開発されてきています。一方では表面の“微細構造“ではなく,劣化や耐久試験との関連で,表面に存在する化合物を簡易に調べたいというニーズが増えています。
本アプリケーションニュースでは,卓上型MALDI-TOF質量分析計 MALDI-8020を用いて,PETフィルムの表面測定を行った例を紹介します。
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B72.pdf (683kB)
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※本資料は初版または改訂版発行時の情報に基づいて作成されています。 初版発行:2017年8月
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