アプリケーションニュース イメージング質量顕微鏡
B61
iMScope TRIOを用いた毒性評価の検討 -ラット肺におけるアミオダロンの局在解析-
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<紹介>
創薬研究において,候補化合物の体内動態解析は,薬効薬理メカニズムの解明のみならず,毒性評価の観点からも重要な情報をもたらします。一般的には,オートラジオグラフィ(Autoradiography: ARG)や蛍光色素を利用した方法が利用されていますが,ARGでは費用が高額になることや,蛍光剤をラベル化剤として利用することによる薬物動態への影響が危惧されていました。そこで近年,ノンラベルで候補化合物の局在情報を検出できる手法として,MSイメージングの分析技術が注目されています。本手法は,ラベルフリーで各種物質の局在解析が行えることに加え,薬物の未変化体と代謝物の解析を同一切片から同時に解析できることから,創薬研究におけるブレークスルーをもたらすことが期待されています。
ここでは,ラットにアミオダロンを投与し,肺組織に認められた病理所見とアミオダロンの局在を比較するため,イメージング質量顕微鏡 iMScope TRIOを用いたMSイメージング分析の活用例をご紹介します。
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B61.pdf (1,582kB)
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[謝辞]
本アプリケーションニュースに関するデータ取得および原稿作成において,多大なるご協力をいただきました,田辺三菱製薬株式会社 薬物動態研究所の鍛冶秀文様,ならびに橋本博幸様に,心よりお礼申し上げます。
※本資料は初版または改訂版発行時の情報に基づいて作成されています。 初版発行:2017年4月
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<補足キーワード>
アミオダロン,抗不整脈薬,毒性評価,安全性研究,高空間分解能イメージング,病理所見,ラット肺,リン脂質症,MSイメージング,iMScope,Amiodarone,HE染色,
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