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島津ジーエルシー社製オリジナル マイクロピペット用
TORAST-H™ Tip

TORAST-H™シリーズとは

島津ジーエルシーが最新の技術を取り入れ実使用に近い条件で性能評価・検証したハイエンド消耗品シリーズの名称です。

ペプチド・有機化合物(塩基性化合物)が
極めて低吸着なマイクロピペット用チップ

TORAST-H Tip

近年,LC/MSを始めとする高感度分析が高まってきたことから,低濃度試料での容器への吸着が深刻な課題になってきています。この際,信頼性の高い分析結果を確保するには,試料調整時での容器への吸着に対する配慮は不可欠となります。
バイアルでは疎水的吸着の抑制にはガラス製バイアルを,またイオン的吸着の抑制にはPP製バイアルを使用することが一般的に推奨されています。しかし,試料溶液の調整時に使用するマイクロピペット用のチップのほとんどはPP製であることから,低濃度試料(有機化合物やペプチドなど)でのチップへの吸着を抑制することは困難でした。併せて,チップへの吸着抑制が待望されてきているのが現状です。
今回,島津ジーエルシーでは,PP製チップ表面に非イオン性の超親水性基を化学結合させた低吸着チップ(TORAST-H™ Tip)を開発しました。このTORAST-H™ Tipは疎水的吸着を抑制することに成功しました。同時に,TORAST-H™ Tipはイオン的吸着も抑制します。本資料ではPP製チップにおける吸着の実態と,TORAST-H™ Tipの吸着抑制効果の評価結果についてご紹介致します。

有機化合物(塩基性化合物など)による吸着試験

抗うつ剤であるイミプラミン(logP:4.28, pKa:9.2)は疎水性の高い塩基性化合物です。LC/MS/MSによるイミプラミンのチップへの吸着結果を示します。A社PPチップではTORAST-H Tipに比べて34%(10 ng/mL)および26%(1 ng/mL)の回収率でした。
また1 ng/mLにおいて,TORAST-H TipはS/N14.5を確保していますが,A社PPチップはS/N3.9と定量限界以下となりました。

血圧降下剤であるアテノロールは(logP:0.43, pKa:9.67)は極性の高い塩基性化合物です。一般的にPP製のチップに吸着しにくい物性ではありますが,A社PPチップではTORAST-H Tipに比べて71%の回収率となりました。
※加速試験による測定結果

ミオグロビン(≒8.5 pmol/μL) のトリプシン消化物による吸着試験

トリプシン消化物には疎水性の高いペプチドと極性の高いペプチドが混在しています。

■ 疎水性の高いペプチドの結果
保持時間が,約14〜18分に検出される疎水性の高いペプチドは市販のPP製チップへ吸着していますが,TORAST-H Tipでは顕著な吸着抑制が確認されました。

■ 極性の高いペプチドの結果
極性の高いペプチドは,いずれのチップにおいても回収率に差は確認されませんでした。

以上の吸着試験により,チップ表面を非イオン性の超親水性基で処理したTORAST-H Tipは顕著な疎水的吸着を抑制することが確認できました。今後,TORAST-H Bio Vialとの併用により高感度分析における試料調製に威力を発揮することが期待されます。

リバースモードにて使用できる島津マイクロピペット

リバースモードとは,あらかじめ採取設定容量よりも過剰にチップに吸引し,排出時に設定容量を排出する方法です。過剰に吸引することで,チップ内壁への試料の付着に関わらず正確な設定容量の採取が容易となります。


資料

TORAST-H Tip 価格表

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P/N 品名 詳細 標準価格 購入 数量
GLCT-H-TIP200-5 TORAST-H Tip 200(5 ケース)
 仕様 PP 製チップ
 容量 2 〜 200 μL
 入数 96 本 × 5 ケース
\39,000
GLCT-H-TIP200-10 TORAST-H Tip 200(10 ケース)
 仕様 PP 製チップ
 容量 2 〜 200 μL
 入数 96 本 × 10 ケース
\74,100
GLC-MP20 島津マイクロピペット 2-20 μL
 仕様 可変式 2-20 μL
 容量 ―
 入数 1
\24,000
GLC-MP100 島津マイクロピペット 10-100 μL
 仕様 可変式 10-100 μL
 容量 ―
 入数 1
\24,000

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